〜しずく〜     
  痕〜きずあと〜


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〜しずく〜
  「・・・長瀬ちゃん。電波届いた・・・?」

物語
同じ毎日を過ごしながら、僕はこの世界からすべての色彩が失われてしまっている事に気づく。くだらない毎日の繰り返し・・・。僕はいつしか狂気の世界の妄想にふけるようになっていった。
そんな中。僕のクラスで起こった事件・・・・。その女生徒は突然立ち上がると卑猥な言葉を叫びながら顔中をかきむしり。真っ赤な鮮血をしたたらせた・・・。
彼女はこれから僕の行こうとしていた狂気の世界へ、ただ、一歩先に踏み込んでしまっただけなのかもしれない・・・



登場人物
長瀬祐介
本編の主人公
叔父であり教師でもある長瀬源一郎から太田香奈子の事件についての調査依頼を受けて、この事件の調査を行う。
 「僕の目からこぼれたもの  
  それは、雫  
  涙の雫だった。」  
 「僕は、瑠璃子さんと同じ世界でいきていたい。  
  僕は、瑠璃子さんと同じ狂気が見たい。  
  僕は、瑠璃子さんのことをもっと感じたい。  
  僕は、瑠璃子さんが恋しい。  
  僕は、瑠璃子さんが愛しい。」
 「君は僕に泣いてるって言ったけど、泣いてるのは・・・
  瑠璃子さん君のほうじゃないか」
月島瑠璃子
本編のメインなヒロイン
ルリルリ(笑)
長瀬祐介とは去年まで同じクラス。
長瀬祐介が開こうとしていた狂気の扉を先に開いてしまった人物。
実の兄である月島拓也により凌辱され自ら狂気の扉を開いてまう。
晴れた日は屋上で電波を集めている。
 「晴れた日はよく届くから・・・」
 「わたしが助けてあげる。  
  長瀬ちゃんを助けてあげるよ  
  だからもう泣かないで・・・ね」
 「・・・助けてあげる・・・その苦しみからも  
  ・・・兄さんの電波からも・・・  
  ひとりっきりの寂しさからも・・・助けてあげるよ」
新城沙織
雫の中では人気No.1・・・だっけ?
さおりん
バレー部部員で、ある日、部活の帰りに数人の怪しい人影を見る。
長瀬祐介の捜査の協力をする。
明るい性格で、誰とでもよくしゃべる。おばけが嫌い。
沙織のストーリーのバッドエンドでは月島拓也毒電波によって、自らの手ではさみを喉に突き刺し自殺させられてしまう。
本道でも、月島拓也によって犯される。不幸な少女。
 「私が勝手に捜査するならいいよね」
 「・・・待って・・・・する前に・・・・」
 「・・・・キ・・・キスして・・・」
藍原瑞穂
メガネっ娘
みずピー
生徒会役員で、発狂した太田香奈子とは中学校時代からの親友。香奈子を心の底から大切に思っていて、彼女を助けるために祐介に協力する。
しずかだけど頑固
瑞穂のストーリーでのオルゴール関連のイベントは必見。
 「祐介さんお願いします。私も一緒に捜査させてください」
 「このオルゴールは香奈子ちゃんとの思い出なんです」
太田香奈子
生徒会副委員長。
物語の発端は彼女が発狂してしまうところから始まる。
狂気の扉を開いてしまった太田さん。瑞穂のストーリーでは、少しだけ瑞穂の事を思い出す事が出来る。
 「ミズホ・・・ゴメンネ」
月島拓也
元・生徒会委員長
事件の悪役(笑)
実の両親に早く死なれ、拓也瑠璃子の2人は親戚の叔父さんのところで育てられる。
叔父さんの元で虐げられながらお互いに寄り添って生きていく2人。
拓也はやがて、実の妹である瑠璃子を愛するようになる。
そして、事件・・・
瑠璃子を自らの手で凌辱してしまう。愛と罪の2つの感情の葛藤。
瑠璃子と交わることにより拓也毒電波を扱える力をもつ。そして狂気の扉を開いてしまう。
 「瑠璃子・・・愛してる」



シナリオ分岐
瑠璃子さんのシナリオ(メインストーリー)へ行くために
条件1)屋上で瑠璃子さんと指切りをする。
条件2)沙織も瑞穂も捜査に連れて行かない。
真のエンディングを迎えるために
条件1)沙織の話の中で体育館付近でみかけたのが気になる。
条件2)叔父さんに連絡しない。
条件3)瑠璃子さんを凌辱しない。
ハッピーエンドを迎えるために
条件1)真のエンディングでを見たしおりでゲームをする。
条件2)最後の選択で、拓也を助ける。
沙織のシナリオへ行くために
条件1)沙織を捜査に連れて行く。
ハッピーエンドを迎えるために
条件1)瑠璃子さんと屋上で指切りをしておく。
瑞穂のシナリオへ行くために
条件1)瑞穂を捜査に連れて行く。
ハッピーエンドを迎えるために
条件1)オルゴールのネジを巻いておく。



こだわりの雫
「僕が開こうとしていた狂気の扉を、彼女は開いてしまっただけなのかもしれない」
日常という世界の中に色彩を見出せなくなってしまった主人公長瀬祐介。そして狂気の世界に自分の居場所(色彩)を見出していた。
先に狂気の扉を開いてしまった月島拓也と月島瑠璃子。
結局彼らと祐介との違いは”開こうとしていた””開いてしまった”だけなんだろう・・・
メインストーリー(瑠璃子さんのストーリー)で瑠璃子さんを凌辱するという選択をした時の結果がそれを意味しているのではなかろうか。
しかし、祐介は選択する。その選択肢を選ぶ事によって退屈でくだらない日常の中に色彩を感じる事が出来るようになる。



情報
雫〜しずく〜
制作・著作(株)リーフ
ジャンルビジュアルノベル
機種Windows・PC-9801,21


〜きずあと〜
  「目が覚めたら千鶴さんに謝ろうと思った」

物語
親父が死んだ。
別居中だった親父が交通事故で死んだ。
予定していた旅行を取りやめ親父の実家で49日の間だけ過ごすことになった柏木耕一
親父に養われていた4人の従姉妹達。
そんな中、耕一の身辺で発生した猟奇殺人事件
忘れられた過去。夢の中に出てくるもう一人の自分。そして、親父の死の本当の意味。
やがてそれは鬼の力という一本の糸で結ばれていく。



登場人物
柏木耕一
本編の主人公
鬼の血を引くモノ。前世での次郎衛門
幼い頃ダムで溺れかけたときに鬼の力を覚醒させる。
が、理性を失い従姉妹に危害を加えてしまいそうになり、無意識のうちに鬼の力とその時の記憶を封印してしまう。
 「千鶴さん・・・殺してよ」
 「次郎衛門の事は知らないが・・・
  ・・・柏木耕一って奴のことなら、よく解るよ
  そいつはね、その優しい初音って子のこと、心の
  底から愛してるんだ。
  ・・・誰よりも・・・深く愛してるんだ」
 「ごめんよ・・・いままで思い出せなくて・・・」
 「忘れるな、エディフェル・・・忘れるな・・・
  例え生まれ変わっても、この俺の温もりを、この
  俺の抱擁を忘れるな・・・きっと迎えに行く。」
 「・・・ずっと、ひとりきりで俺を待ち続けて、ずっと
  寂しい想いをし続けて、それで、この俺がやっと思い
  出したってのに・・・」
 「そのときは、俺、絶対先に思い出す。君の事
  絶対先に思い出す。」
柏木千鶴
柏木家の長女。前世でのリズエル
鬼の血を引くモノ。
一応メインになるヒロイン。
柏木家の事を全てしょいこんでいる頑張り屋さん。
真のエンディングはお薦め。
 「・・・あの頃の耕一さん、私がこうして頭を撫でると、
  とっても嫌そうな顔をしました・・・」
 「あなたを殺します。」
 「いもうと・・・たちのこと・・たのみ・・・ます・・」
柏木梓
柏木家の次女。前世でのアズエル
鬼の血を引くモノ。
日吉かおりちゃんに好かれている。
姉妹の中ではもっとも強い鬼の力を持っている。
 「耕一・・・本当に覚えてないの?」
柏木楓
柏木家の三女。前世でのエディフェル
鬼の血を引くモノ。
自分がエディフェルである事を思い出し、前世で耕一と最も深いつながりがあった自分が近づくことで耕一の封じられた鬼の力が目覚める事を恐れて、わざと耕一を避けようとする。
鬼の力に目覚め自分を制御しきれなかった耕一を殺そうとした千鶴から、耕一を守って倒れる。
 「私・・ずっと伝えたかった。・・・この気持ち
  あなたに伝えたかった。」
 「お願い・・・姉さん・・・耕一さんを・・助けてあげて」
 「リズエルを恨まないで・・・」
 「リズエルを許してあげて・・・」
 「忘れない・・私も・・あなたのことを・・・決して
  忘れない。」
柏木初音
柏木家の四女。前世でのリネット
鬼の血を引くモノ。
4姉妹の中では、料理のうまさと性格のバランスがもっとも良い(笑)
自分の事を犠牲にしても他人の事を大切にするタイプ。
自分がリネットであることを思い出した後で耕一におぶられて家に帰るシーンは必見。
 「わたし、線香花火が好き・・・」
 「どうして、こんなことをするのぉ! お兄ちゃんの中
  から出てけっ!」
 「でも、エディフェルは・・・・」
柳川祐也
鬼の血を引くモノ。刑事さん。
猟奇殺人事件の黒幕。
自分が鬼の力を制御できない事を知って自分の事を慕ってくれていた阿部貴之と共に死のうとするが失敗。
貴之だけを発狂させてしまう。



鬼の物語
はるか昔。宇宙を旅していた狩猟民族であるエルクゥの船が故障し地球にたどり着く。
船が飛べなくなったためエルクゥは遠い故郷に向けて救援信号を送った。
しかし、助けは来なかった。
エルクゥ達はこの星に住むことを決める。
この星には既に先住民族が居て、エルクゥ達の中で、自らの姿をこの星の人間の姿に変えて共存を望むものと、先住民族を狩ってこの星に住もうとするものに分かれて対立した。
この星の人間を嫌うもの達は夜な夜な民家を襲い、人間を狩っていった。
人間達はエルクゥを恐れと呼んだ。
やがて人間の中から一人の人物が現れる。
次郎衛門
彼はを憎み、と戦うが、の圧倒的な力により瀕死の重傷を負ってしまう。
瀕死の彼を助けたのが鬼の娘エディフェルだった。
エディフェル次郎衛門を愛し、次郎衛門鬼の力を与えることにより彼の命を救う。
最初はを憎んでいた次郎衛門も、やがて彼女に心を開き互いに愛しあうようになる。
エディフェルは人間との共存を強く望み、やがて一族からの反感をかい、裏切り者として自らの姉達により殺されてしまう。
次郎衛門は再びを憎むようになる。
エディフェルを殺した姉達は一族の掟に疑問を持ちはじめる。
エディフェルの妹リネットは姉の愛した次郎衛門を愛し、次郎衛門の復讐に協力する。
リネットの助けにより、次郎衛門を討伐する。
次郎衛門リネットと結ばれ、この地に子孫を残す。



シナリオ分岐
千鶴さんのシナリオ(メインストーリー)へ行くために
条件1)特に条件は無い。
痕の真のエンディングを見るために
条件1)かおりの夢を見た後、千鶴の部屋に行く。(選択肢があれば)
条件2)響子の夢を見たとき、何もできなかった。
条件3)犯人は自分では無いという事。
条件4)千鶴は後ろめたい。
条件5)千鶴から逃げ出す。
ハッピーエンドを見るために
条件1)真のエンディングを見る。
条件2)千鶴を助ける事を優先する。
梓のシナリオへ行くために
条件1)千鶴のシナリオでエンディングを見る。(バッドエンドでも可)
条件2)かおりの夢を見た後、梓の部屋に行く
ハッピーエンドを見るために
条件1)貴之を探す。
条件2)警察に連絡する。
楓のシナリオへ行くために
条件1)千鶴のシナリオでエンディングを見る。(バッドエンドでも可)
条件2)梓を送って行かずに家に帰って楓と約束をする。
ハッピーエンドを見るために
条件1)楓のシナリオでエンディングを見る。
条件2)千鶴を迎え撃たない。
柳川のシナリオへ行くために
条件1)梓と楓のエンディングを見る。
条件2)夢を見続ける。
初音のシナリオへ行くために
条件1)柳川のシナリオをでエンディングを見る。
条件2)初音と花火をする。
ハッピーエンドを見るために
条件1)初音を必ず守ると約束する。
条件2)お守りを初音に渡す。
条件3)抵抗し続ける。



こだわりの痕
「俺は、目が覚めたら、千鶴さんに謝ろうと思った。
 あのときは、照れてただけだよ、本当はすごく緊張
 していただけなんだよ、と、言おうと思った。
 ・・・そして、思い出す。
 それが、もう、できやしないのだということを。」
耕一の父親は自分が鬼の力を制御できないかも知れないということを、そしてその事が自分の一番愛する妻や息子を殺してしまうかも知れないと言うことがわかっていた。
そのために、そして、耕一が鬼の血に再び目覚め無いために何も言わずに彼の前を去っていった。
その真実を知り、耕一は父親の愛情を感じ、そして、いままで憎んでいた父親をようやく許すことが出来た。



情報
痕〜きずあと〜
制作・著作(株)リーフ
ジャンルビジュアルノベル
機種Windows・PC-9801,21


by たこじゃらし