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グランドキャニオン〜ラスベガス Grand Canyon〜Las Vegas
 
グランドキャニオン
ラスベガスの東約360q、アリゾナ州北西部にある天下の景勝。太古の昔から気の遠くなるような長い年月をかけて、コロラド川が侵食によって造り出した全長347q、幅24q、深さ1600mの大峡谷。断崖の岩肌が日輪の動きにつれて時々刻々趣きを変え、あたかも大自然の一大絵巻を見る思い。
1869年、コロラド川の大峡谷を端から端まで小さなカヌーで航行する大冒険に成功した地質学者のジョン・ウェズリー・パウエル。彼は、"魔の峡谷"を始めて見たとき、「なんという巨大な谷(grand canyon)と叫び、言葉を失った。
奇岩、絶壁、孤岩峰、幾重にも重なる地層。別世界に迷い込んだのではないかと錯覚させるこの大地溝は何百万年の歳月をかけ、コロラド川の流れや、雨、風、太陽熱などにより浸食されてできた。
恐怖の地として知られたこの大峡谷は長い間、人の接近を拒絶してきた。16世紀に北の黄金を求めて、迷い込んだスペインの探検隊、砂金を求めた白人たち、19世紀には、アメリカ合衆国全土の地図を完成させようとした軍隊の測量隊。ある者は急峻な坂道をラバで下って転落し、ある者は濁流のもずくと消えた。
大自然の力の凄まじさが、人間を完膚なきまでに圧倒する。
19人乗りの遊覧飛行機。機内では英語、フランス語、独語、スペイン語、イタリア語、日本語ほか計8ケ国語がチョイスできる。機内は結構揺れる。取りきりカメラで撮影。
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ラスベガス
はるか彼方の荒涼たる山々を背景にした砂漠の蜃気楼のように、忽然として浮かび上がってくるきらびやかな不夜城。一年中快適な気候、ギャンブル、超一流のエンタテイーメント、豪華なホテルで世界的に知られ、年間3000万人が訪れる一大観光地。
1840年代にはこの地は西へ向かう幌馬車隊のキャンプ地であった。1855年にモルモン教徒が最初に住んだが、まもなく見切りをつけて去っていった。ラスベガスの真の誕生は鉄道が敷かれた1905年と言える。1931年にギャンブルが公認され、第二次世界大戦後の巨大な資本投下が今日のラスベガスを造り上げた。ラスベガスは6qにわたり豪華ホテルが並ぶストリップ地区と、庶民的なダウンタウンに大別される。
宿泊したホテル、フラミンゴ
ホテル内の豪華ショー
ホテル、フラミンゴ物語
1946年にストリップ地区に最初に建設されたホテルで、現在のラスベガスはこのホテルを中心に発展した。
「砂漠にエデンの園をつくる。カジノのついたオアシスだ。ヤシの木に、ヴェルサイユよりきれいなバラ園・・・。そしてホテルには君の名をつけよう。フラミンゴとね」。端正な顔を紅潮させて、男は一気にそうまくしたてた。そして愛を確かめ合うように、二人は熱い口づけをかわす・・・。
1991年に封切られたアメリカ映画「バグジー」の主人公はベンジャミン・バグジー・シーゲル。実在の人物であり、彼こそが、見渡す限り不毛の砂漠に夢のオアシス、ラスベガスをつくった男であった。
第二次世界大戦の真っ只中、1940年代初頭のロサンゼルスで、シーゲルの名を知らない者はなかった。
甘いマスクにダンディな身のこなし、いつも仕立てのいい服に身を包んだ伊達男。ビバリーヒルズの豪邸に住み、その男の周りにはいつも華やかなオーラが漂っていた。1941年のある日、シーゲルはハリウッドの映画スタジオで、ひとりの美しい女を見そめる。褐色の髪にグリーンの瞳、フラミンゴのように長い脚・・・。「フラミンゴ」の愛称をもつ新人ヴァージニア・ヒルとの運命の出会いだった。(以下は皆さんの想像にお任せします)