カナダ旅行3(カナディアンロッキー～バンクーバー

北米大陸の背骨ロッキー山脈は、カナダで特にドラマチックな姿を見せ、世界中の観光客を魅了する。山脈の中央を走る大陸分水嶺が東側のアルバータ州と西側のブリティッシュ・コロンビア州の州境になっていて、４つの国立公園が属している。3000m級の峻峰、無数の氷河、宝石のごとく輝く湖。それらの自然の造形は世界遺産にも登録されている地球の宝だ。南極に次ぐ一大観光地帯だと思う。

バンフは、1883年に温泉が発見されたのをきっかけに開発された山岳リゾート。その2年後にカナダで初めて制定されたバンフ国立公園の中心に位置し、カナディアン・ロッキーの中で最大にして最適の観光拠点となっている。人口僅か7000人の町を訪れる観光客は年間400万人。周囲を壮大な山々に囲まれ、四季を通じてさまざまな楽しみがある爽やかなリゾートだ。バンフ大通りはおしゃれなレストランやギフトショップが軒を連ねるバンフのメインストリート。ボウ川から真っ直ぐ北に約500m続く。北の正面に見えるのがカスケード・マウンテン。町を見下ろすようにそびえ、山岳リゾートのムードを醸し出している。

ダウンタウンから1kmほど離れた森の中にたたずむ名門ホテル。針葉樹に囲まれた古城のような姿はカナダを代表する風景の一つ。石造りの重厚な建物は歴史も古く、創業は1888年。

バンフの町が生まれて間もなく、カナダ太平洋鉄道が当時世界最大のホテルとして建てたもので、1世紀以上経った現在でもバンフ一の座を守り続けている。シックな内装は当時の優雅なリゾートライフを彷彿させる。

カナディアン・ロッキーの宝石とたたえられるレイク・ルイーズはおそらくカナダで最も多くの観光客が訪れる湖だろう。英国のルイーズ王女の名を与えられた湖は、その向こうに迫るビクトリア氷河(彼女の母である女王の名)から溶け出した水をたたえ、不思議な色に輝いている。カナダ観光のハイライト。
湖水は太陽の角度によってどんどん色が変化する。また、奥のビクトリア氷河あたりは雲が発生し易く、よほど恵まれないと素晴らしい風景には行き当たらない。

上の2枚の写真は私が撮影したもの。午前10時ごろだったが幸い晴天に恵まれ比較的良い写真が撮れた。
右下はポストカード、最高のシーズン、そしてタイミングのもの。

森の中から突然現れる独立峰で、城郭を思わせる姿が印象的。石灰岩の地層が隆起し、風雨に侵食されて城壁のような垂直の断崖が刻まれた。カナディアン・ロッキーを訪れる観光客に最も親しまれている山の一つ。

森に囲まれた静かな湖で光によってエメラルドグリーンやターコイズブルーに変化する。展望台から遥か下方の湖面を眺め実に爽快な気分。

右の写真、ポストカードが余りにもきれいで、掲載した。こんな好条件、場所で一度撮ってみたいものだ。

クロウフット氷河など3つの氷河の水を集める湖。バンフの町を流れるボウ川の水源地。
とにかく寒かった。バスから降りた直後でもあったが防寒具を着けていても震えが止まらない。

氷の厚さが320m、北極圏を除くと世界最大の規模を誇る大氷原。展望台から見えるのは、大氷原から流れる多くの氷河の内の1本、アサバスカ氷原の下部にすぎず、尾根の向こうには気の遠くなるほどの真っ白な氷原が広がる。クレバスからのぞいた氷の透明なブルーは不気味さを感じた。ポストカードのような晴天はメッタニない。

カナディアン・ロッキーの山々。
ガイドがそれぞれの山の名を説明していたが、その中で「皆さんメモを取っておられますが、そのうちに分からなくなり、アルバムではロッキーの山々になりますよ」と言っていたが、将にその通り。

カナダ西海岸のゲートシティ。近代的な都市と緑豊かな自然がマッチした魅力的な街である。また、ブリティッシュ・コロンビア州の商業、工業の中心地として発展を続けており、周辺部を合わせると人口も約160万にのぼり、トロント、モントリオールに続くカナダ第3の都市でもある。
気候は一年を通じて温暖で過し易く、カナダ西海岸の観光拠点ともなっている。バンクーバーにはさまざまな国からの移住者が多く住んでいるので、ダウンタウンを歩いているといろいろな人種に出会う事ができる。安全で、ゆったりとくつろげる雰囲気のこの街は非常に魅力的である。日系人も多く「すし」は日本で食べるより安くて美味しい。　

バンクーバーの発祥地、ギャスタウンはハーバードセンターの東、コルドバ通りとウォーター通り界隈を指す。19世紀の面影を残したこの界隈では、石畳の道に古い街灯が今でも灯る。道の両側にはクラシックな外観のレストランやブティック、ギフトショップなどが数多く軒を連ねているので、ゆっくりと散歩しながら買い物や食事が楽しめる。
街の中心にある蒸気時計は15分ごとに蒸気を吹き上げ、名物になっている。

スタンレーパークはダウンタウンから歩いて約20分の所にある。三方を海に囲まれた広大な公園で、日比谷公園の約25倍はある。園内には、水族館、動物園などがあり、市民の憩いの場となっている。
ここからバラード入り江越しに眺めるバンクーバーのビル群は美しい。

クイーン・エリザベス・パークはカナダで最初にオープンした公営の植物園で、市内の中央高台にあり、市街の見晴らしも抜群。また、園内も高台から眺めるよう設計されており素晴らしい。