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ナポリ〜ポンペイ
ナポリ(NAPOLI)
たえず白い煙をたなびかせる、標高1280mのヴェスヴィオ火山。その雄大な姿を背景に、紺碧の海が広がる。港を歩くと、どこからともなく聞こえるカンツォーネの高らかな歌声・・・。「イタリアの永遠の劇場」と呼ばれる南部カンパーニア州の州都、ナポリ。
「ナポリを見て死ね」の言葉どおり、深い旅情を誘う。
Post card

ポジリポの丘から見たナポリ
これは私が撮影、ヴェスヴィオ火山は雲の中
人口100万人を超え、ローマ、ミラノに次ぐ三番目の大都会。この大都市の基盤が築かれたのは、紀元前8世紀頃。爆発的な人口増加を示していた古代ギリシア人が、火山地帯にあるナポリに、豊かな自然と温暖な気候を求めて進出してきた。そして、ギリシアの殖民都市パルテノペが創建され、紀元前5世紀にはネアポリス(新都市)がつくられた。ナポリの名はこのギリシア語に由来する。その後もビザンティン、フランス、スペインなどの支配を受け、多様な文化が交錯したナポリの旧市街は、1995年世界遺産に登録された。
メインストリートは大都会、一歩入った裏通りは「ナポリの国旗」と言われる洗濯物の満艦飾
カルロ3世の騎馬像
写真には写せなかったがこの騎馬像の後ろにサン・フランチェスコ・パオラ教会がある。フェルディナンド1世がナポレオンの追放を祝うため建設。1846年に完成。ローマのパンテオンのような円形ドームが美しい。
ウンベルト1世のガレリア
サンタルチァ港
優雅なガラスのドームをもつナポリきってのお洒落なショッピング街。ミラノのヴィットーリオ・エマヌエーレ2世ガレリアと同時期の19世紀末に建設された。中には専門のショップのほかに、レストランやカフェ、映画館、劇場などがある。
ナポリ民謡「サンタルチア」で世界的に有名な港。実際には小さくかわいらしいヨットハーバーという感じだが、夕景の美しさはナポリをより印象深いものにしてくれる。港の名の由来である聖女ルチアに捧げられたといわれる白い門が立っている。
緑の芝生の中に立つ重厚なフランス風の城。13世紀にアンジュー家の居城として建築されたものを、15世紀になってナポリ王となったアラゴン家が大改築。1467年に城壁に加えられた凱旋門には、アルフォンソ帝入城の様子を描いたレリーフが飾られ、ルネッサンス建築の傑作のひとつとして名高い。
ヌオーヴォ城
ポンペイ(pompei)
紀元79年8月24日午前10時。繁栄の中にすでに頽廃の匂いさえ漂わせていたこの街に、突然襲い掛かった悲劇。ヴェスヴィオス火山の大噴火で一瞬にして死の灰に埋まり、劇的な最期を遂げた古代都市ポンペイ。紀元前8世紀にオスク人によって建設され、噴火直前には25,000人が暮らす豊かな町だったという。発掘は18世紀に始められ、ひとつの古代都市がそのまま保存された遺跡として世界的に有名。
中央広場からの風景 Post card
かまど
パン屋の跡
整然と区画された石畳の道のかたわらにあったパン屋の跡。竈や石臼が、当時の人々の暮らしをありありと物語っている。炭化した八つの切り込みのある丸パンも出土している。
現在でも、世界のどこかで使われている感じがするかまど。
約2000年も昔にこれだけのものがあったとは信じ難い。当時の人たちの暮らし振りが偲ばれる。
中央広場
街外れにある貴族の別荘。壁一面に当時流行していたディオニソス信仰の秘儀の絵がある。"ポンペイの赤"といわれる鮮やかな赤色を背景とした秘儀の壁画「ディオニソスの秘儀」は入信式を描いたもの。当時の赤色がほぼ完璧に残っている。
秘儀荘の壁画