箱根の美術館・博物館
箱根美術館
       (強羅)
縄文土器から江戸時代の陶磁器150点を展示。紅葉と苔の日本庭園も美しい ポーラ美術館
     (仙石原)
印象派やエコールド・パリ、20世紀絵画を中心とする西洋近代絵画、日本近代洋画等、約9,500点の美術品を所蔵
箱根写真美術館
       (強羅)
常設写真展の富士山の他、国内外の新進写真家による企画展や当館協力写真家による特別展を開催 箱根芦ノ湖成川美術館 (元箱根) 現代の日本画の巨匠の作品を展示。1階の展望室から望める芦ノ湖・富士山は絶景
箱根ガラスの森
     (仙石原)
ヴェネチァングラスの名品を中心に約100点を展示 箱根神社宝物殿
     (元箱根)
古文書・絵巻物・彫刻・絵画その他重要文化財の萬巻上人坐像など所有
箱根武士の里美術館  (仙石原) 室町時代から江戸末期までのヨロイ、カブト、武器、浮世絵など古美術品を展示 箱根芦ノ湖美術館
     (元箱根)
西洋絵画史上人気の高い印象派とその前後を中心とした作品約120余点を展示
リ・カーブ箱根美術館  (仙石原) シャガール、ピカソ、ユトリロなどの作品を展示 本間美術館
       (湯本)
江戸時代から昭和初期の寄木細工の作品を展示。工房見学、体験学習もできる
星の王子さまミュ ージアム
     (仙石原)
サン・テグジュペリと童話「星の王子さま」の世界を展示・映像で紹介。フランスの街並みも楽しめる 箱根ガーデンミュージアム (湯本) @オルゴールの小さい美術館
A箱根おもちゃ博物館 二つのもので構成
 
箱根マイセン庭園美術館 (仙石原) ヨーロッパ磁器の最高峰調度品、マイセンを年数回行うイベントに合わせて展示、紹介 彫刻の森美術館
      (二ノ平)
野外彫刻展示。室内美術館、ピカソ館もある
ピカソ「海辺の母子像」1902年
動・植物園
箱根ベゴニア園
          (塔ノ沢)
700坪の温室に春夏秋冬ベゴニアの花が咲き乱れている
強羅公園
             (強羅)
噴水のあるロックガーデンの公園
ブーゲンビレア館、高山植物園なども併設されている
箱根園水族園
         (箱根園)
淡水魚、海水魚あわせて32,000匹
体感シアター(シュミレーションシアター)が隣接
箱根芦ノ湖野草公園       (箱根) 富士の見える高台に珍しい野草1,000種を紹介
箱根は美術館・博物館の宝庫。個性が光るスポットが多い。カップルからファミリー、子供から大人、一人で静かに巡る美術館から仲間と賑やかな思い出、などなど・・・。
また、それぞれの美術館内にシャレタ雰囲気のレストランやカフェがあるところが多く、絵画の鑑賞はもちろん、ランチやミュージアムグッズ選びに楽しい時間を過すことができる。
美術館めぐりバス
仙石原一帯の美術館を見て回るなら、施設巡りバスが便利。日中は15〜20分間隔で巡回しており値段も特別料金で格安になっている。
ユネッサンス(小涌園)〜彫刻の森美術館〜強羅駅〜箱根美術館〜ポーラ美術館〜リ・カーブ美術館(仙郷楼前)〜星の王子様ミュージアム〜箱根ガラスの森〜仙石〜箱根湿性花園
ポーラ美術館
岡田三郎助
「あやめの衣」1927年
訪れた美術館
箱根ガラスの森美術館
中世ヨーロッパの貴族の館をイメージした建物と花が溢れる庭園、ヴェネチアングラスの名品を鑑賞できる展示館など、さまざまな「美」に出会える美術館。中央に池を配し水の都をイメージした庭園は、風に煌き揺れるガラスの花を始め、現代ガラス工芸の代表的作家、リヴィオ・セグーゾの作品"ガラスの森"などがあり、四季の花が配されて華やかな美しさ。実際にエントランスを抜け全体の庭園が眼前に開けると、まばゆいばかりのクリスタルツリーの輝きに、思わず感嘆の声が洩れる。
展示館は、中世貴族を熱中させた優美で豪華な作品が鑑賞できるヴェネチアングラス美術館と、20世紀以降の作品を展示し、ガラスの無限の可能性を見せてくれる現代美術美術館の2ケ所。その時代の技術の粋を尽した作品群は、色も形もさまざまで、溜め息が出るような美しさである。
中庭に面して広いテラスを持つカフェレストランでは、カンツォーネのライブもあり楽しめる。
箱根美術館
熱海のMOA美術館の姉妹館で、陶磁器を常時150点展示している。なかでも、常滑、瀬戸、越前、丹波、備前などの
中世陶磁器は見応え十分。苔と、苔とモミジの苔庭や竹庭などの日本庭園もあり、秋の風景は素晴らしい。
私たちが滞在するコンドミニアムから徒歩5分の至近距離にあり、滞在中数回訪れたが、苔庭は天気によりその都度趣が異なり見飽きることがない。雨のときは、自然農法のお抹茶と月替わりの上生菓子を戴きながら立礼式茶室からこの苔庭を眺めるのが最高。
雨に煙る苔庭
彫刻の森美術館
1969年に開館した国内初の野外美術館。約7万uの広い敷地・緑の芝生の中に、近代・現代美術を代表する世界的な巨匠であるロダン、ブールデル、ミロ、ムーア、などの名作100点あまりが展示されている。箱根の雄大な自然と芸術の調和を堪能できるのが、この美術館の最大の魅力だと思う。
また、室内展示場では、ブラクーシ、ジャコメッティの名作やルノワールの名画なども公開している。
岡本太郎「樹人」
ニキ・ド・サン・ファール
「ミス・ブラック・パワー」
イギリス彫刻界の巨匠、ヘンリー・ムーア(1898-1986)のコレクションは、世界有数の規模を誇っており「彫刻は野外の芸術である」と語ったムーア芸術の本質をうかがい知る事ができる。円熟期から晩年までの26作品を順次公開している。
ムーア「母と子:台座」
ピカソ
「縞のシャツを着た男」
ピカソの長女、マヤから購入した陶芸作品を中心に絵画や版画、彫刻など300余点を所有し、ピカソ館で順次公開している。
箱根芦ノ湖成川美術館
平山郁夫、東山魁夷、加山又造など現代日本画家の作品4,000点余りを収蔵。季節に合わせて収蔵名作展と企画展を開催している。5つある展示室はゆったりと広くラウンジ、喫茶室から眺める富士山や芦ノ湖の絶景は箱根随一。
芦ノ湖の絶景(ラウンジからの眺望)
私たちが訪れた時の収蔵展
黒光茂明「秋桜」
清らかでうるわしい独特の作風にファンが多い。
箱根園水族館
芦ノ湖東岸、箱根プリンスホテルを中核として広がるレジャーゾーンにある。大水槽でゆっくり泳ぐ魚達やペンギンに会える海水館、世界中の川や湖の生き物が集合した淡水館、屋外と水中から愛嬌たっぷりのアザラシを鑑賞できる、バイカルアザラシ広場。個性豊かな3つのエリアで構成され、身近な魚から珍しい生き物まで450種32,000匹が大集合。芦ノ湖のほとりの美しい自然の中、ゆったりと海の生き物の探索を楽しみたい。温水プール、そり遊び広場(冬期)、バーチャルライドシアターあり。
白い建物はプリンスホテル。ロープウエーで登る駒ケ岳(1356m)頂上からの富士山、芦ノ湖は最高
高さ7m、1255トンの大水槽では200種2万匹の魚達がゆったりと遊泳。オープンエアーなので自然の光が降り注ぎ、ファンタジックな雰囲気を醸し出している。
星の王子さまミュージアム名作「星の王子さま」の世界観と、作者サン・テクジュペリが生きた時代を体現できる。
マイセン庭園美術館
西洋白磁の原点として世界中で愛されるマイセン窯の作品約300点を展示している。豪華なシャンデリア、からくり人形など、繊細かつ精緻な仕上がり。古マイセンならではの奥深い美しさを堪能することができる。緑豊かな庭園を見ながらマイセンのカップで紅茶やコーヒーを飲むカフェもあり。
パウル・ショイリッヒ
「スパニッシュダンサー」
箱根ラリック美術館
アール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代に活躍したガラス工芸作家ルネ・ラリックの作品が集結。宝飾品、花器、室内装飾など多彩な作品群230点を展示。彼が内装を手掛けたオリエント急行のサロンカーもある。2005.3にオープンした新顔の美術館。
カーマスコット
「トンボ」
ポーラ美術館
ポーラグループのオーナーであった故鈴木常司氏のコレクションを展示する美術館。19世紀フランス印象派やエコール・ド・パリなどの西洋絵画約400点を中心に、日本の洋画、日本画、東洋磁器、古今東西の化粧道具なと多彩なコレクションが鑑賞できる。県道から約40mほど奥まって立つ建物は"箱根の自然と美術の共生"をコンセプトとし、ガラスを多用、森の風景に調和する設計になっている。2004年度の建築学会賞受賞も納得できる。優れた絵画、陶磁器などに加えて、美しい自然、光に満ちた建築空間が織りなす美の世界に浸るとき建築もアートだと、実感できる。それと、まるで森林浴しているような雰囲気のあるレストラン、カフェも素晴らしい。
入館料1,800円は安い、と感ずるほど充実した美術館だ。
アプローチブリッジとエントランス
企画展「黒田清輝、岸田劉生の時代」に展示中の作品
黒田清輝「野辺」
強羅公園
約35,000uの敷地を持つ我が国有数のフランス式庭園。全体が傾斜地で、大小
の岩石が配置され古くから「東洋のロックガーデン」と呼ばれていた。噴水を中心に左右ほぼ対称に整備された園内には、一年中花が咲き競う3つの温室、熱帯植物館、熱帯ハーブ園、ブーゲンビレア館がある。苔庭の箱根美術館と隣接しており、私たちも滞在中しばしば訪れた。噴水を眺めながら喫茶picでミルクたっぷりのパンシチュープレートを味わいしばし優雅な時を過した。
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