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レインボー橋、中央がアメリカ、カナダの国境
アメリカ滝
当時の不動産王が建てた「金色のトランプ・タワー」
ティファニーの店
N.Y.の中心、五番街
中央が「エン゚イアステートビル」
エンパイアステートビル
102階からの夜景、左側円錐の光は美しさで有名なクライスラービル
5番街の50丁目から32丁目までを一般的にロワー・フィフスと呼ぶ。現在では5番街北ほどの華やかさはないが、19世紀の中ごろはこの辺りがN.Y.の中心で、当時の面影を残す古い建物が多い。代表格はやはりエンパイア・ステート・ビル。建造は1931年。102階の展望台からは120km先が見渡せるといい、86階の第2展望台でも60kmまで一望のもとだ。私が登ったときは大変な混雑で、長時間待たされた。また、その頃日本の三菱がロックフェラーセンタービルを購入し話題を播いていたときだけに、われわれ日本人を見ると「Oh, Mitubishi」と叫び声をあげ、イヤな気分だった。その後ブロードウェイでミュージカル「Black and White」を見た。黒人老人の素晴らしいタップを堪能した。 
イースト・リバー越しに見たマンハッタンの夕焼け Post card
ニューヨーク New York
ニューヨークの歴史
マンハッタンの誕生
私達がイメージするN.Y.とは、通常マンハッタンのことだ。巨大な岩盤に支えられ、四方を海と川に囲まれたこの小さな島は、15世紀の前半まではアメリカ・インディアンの居住地だった。その後、1626年にオランダ人が始めてこの島に上陸し、当時の金で$25相当のガラス玉などと交換に、インディアンから買い取ったと言われている。このことは後に「史上最大のバーゲン」と呼ばれることになった。彼らは"ニュー・アムステルダム"と名づけ、ウォール街のあるロワーマンハッタンを中心に、ヨーロッパの伝統と文化を植え付けた。新天地を求めてきたユーラシア大陸からの移民もこの頃から活発化した。
1674年にはオランダ領から英国領になり、英国の文化・芸術がこの島を席巻した。

独立戦争
1776年の独立戦争終結後、N.Y.は約20年間アメリカの首都の機能を果たしている。初代大統領ジョージ・ワシントンが独立宣言を行ったフェデラル・ホール、1766年建造のN.Y.最古の教会セント・ポール寺院、ゴシック建築の美しいトリニティー教会など、当時の面影を残す古い建物がダウンタウンのウォール街周辺には残されている。

グリニッチビレッジ
同じダウンタウンでも、グリニッチビレッジ周辺はVillageで農業が盛んだった。1800年代の初頭にはマーク・トウェン、オー・ヘンリー、エドガー・アラン・ポーといった作家達がここに居を構え、次第に芸術・文化の街へと変貌を遂げていった。1950年代から現代に至るまで、若者文化の中心として多くの伝説を生んだ。

ミッドタウン
アップタウンのイーストサイドは、1800年代の終わり頃から大富豪が住み着いた場所で、現在も高級レジデンシャル・マンションが建ち並んでいる。メトロポリタン美術館などの代表的なアート・スポットも18世紀から19世紀にかけて創設されている。マジソン街の北東に広がるヨークヒルは、19世紀初頭にドイツ人が移り住み、ドイツ人街を形成している。一流店が軒を並べる5番街が賑い始めたのは、1900年代の初頭だった。34丁目のビー・アルトマン、ウォルドーフ・アストリア・ホテルなどが建設され、ヨーロッパの老舗ブランド店が、相次いでここへ店舗を構え始めた。第二次大戦が勃発する前の1930年前後には、ロックフェラー・センターや、当時の人々の度肝を抜いたエンパイア・ステート・ビルなど、超高層ビルが続々と建てられ現在のマンハッタンの基礎が出来上がった。戦後のN.Y.は麻薬や犯罪の多発で治安の悪さを指摘されたが、1980年、N.Y.の浄化とイメージアップを狙った"I Love N.Y."キャンペーンにより、治安の問題点も少しずつ解決されている。1986年7月には自由の女神も100年ぶりに改装された。
(文芸春秋刊、世界の都市の物語「ニューヨーク」猿谷要著より要約)
今は無き「世界貿易センタビル」機上より撮影
メトロポリタン・オペラ・ハウス
オペラハウスの夜景 Post card
N.Y.の芸術や文化の中心地、リンカーン・センター。野外音楽堂を含めて7つの建物からなり、世界の一流アーチストによるオーケストラ、オペラ、バレェなどが上演されるパフォーミング・アートのメッカである。センターの中心部分は広場になっており、中央には大理石の噴水が配されている。この噴水を囲んで、正面に世界的に有名なメトロポリタン・オペラ・ハウス、両側にはニューヨーク州立劇場とエイブリー・フィッシャー・ホールが建つ。さらにビビアン・ボーモント劇場、ジュリアード音楽院が並び、オペラ・ハウスの南側にある野外音楽堂では無料のコンサートも聴ける。
右奥がミュージアム・ショップ
メトロポリタン美術館
1870年に、N.Y.の市民グループによって創設された。総面積は13万u、所蔵品は120万点にものぼっている。フランスのボザール建築様式をした神殿風の建物は、セントラル・パークのデザインを担当したカルベルト・ボークスの手になる。館内には古代エジプト、中国、中近東やギリシャ、ローマから現代のアメリカの作品まであり、大英博物館やルーブル美術館と肩を並べる膨大なコレクションが揃っている。
中でも15世紀初頭から20世紀後半までのヨーロッパ絵画のコレクションは、歴史的見地からも一見の価値がある。館内は年代と地域を基準に30のセクションから構成されており、美術史の背景などが具体的に分かり易くなっている。有名な作品としては、「アメンホテブ3世のスフィンクス(エジプト)、絵画ではレンブラントの33作品を集めたシリーズなどがあげられる。
ナイアガラ・フォールズ Naigara Falls
アメリカの大自然の驚異のひとつであるナイアガラ瀑布は昔から観光客に親しまれ、とりわけハネムーンのメッカとして知られている。カナダとの国境に位置し、アメリカ滝は高さ56m、幅335m、カナダ滝は高さ54m、幅610mで、2つの滝の間にゴート・アイランドがある。
氷河期の後の時代にはナイアガラ崖壁の下流11キロのところにあった滝が、浸食作用によって年間およそ30pづつ後退し現在の位置となった。
毎秒5,660立法メートルの水量の流出による4百万馬力の電力供給が可能で、発電量や瀑布の景観の保護に関してアメリカ、カナダ両国間が協定を結び相互の利益を守っている。
バックはカナダ滝
アメリカ滝

ロックフェラーセンター
ミュージカルの中心、ブロードウェイ