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ミケランジェロの「ダヴィデ」像
豪華な内部(Post card)
メディチ家礼拝堂
フィレンツェ その2
サン・ロレンツォ教会があるドゥオモの北側は、フィレンツェの宗教的な中心である。現在、この広場には日用雑貨、みやげ物などの露天が並び、世界各国から集まってきた観光客も含めて非常な賑わいを見せている。
この教会はドゥオモと同じブルネレスキの設計で、1460年に完成したメディチ家の教区教会。隣接しているラウレンツィーアーナ図書館はメディチ家の図書館で、玄関の間と閲覧室はミケランジェロの設計。
質素な装いのサン・ロレンツォ教会、
中央のドームは図書館
観光客などで賑うフリーマーケット
この美術館には14世紀から16世紀にかけてのフィレンツェ派の絵画、彫刻が展示されている。なんと言っても圧巻はミケランジェロの記念碑的彫刻「ダヴィデ」像。この像の模作は世界中にあるが、ここにある高さ6mの像がオリジナル。本物に対面できる喜びは格別のものだ。また、この部屋に入る通路にもミケランジェロの「奴隷」像が飾られている。未完の作品だが、大理石に生命を吹き込む過程がうかがえて興味深い。
サン・ロレンツォ教会周辺
サン・ロレンツォ教会の裏手にメディチ家の礼拝堂への入り口がある。君主の礼拝堂は高い天井の8角形の壮大な建造物で、内部に非常に高価な大理石をふんだんに使って、その冨を誇示している。しかし、華美に陥ることはなく、宗教的な落ち着きに満ちている。併設されている新聖具室は、16世紀初頭ミケランジェロが設計したもので、内部にはメディチ家の廟墓があり、有名な「昼」、「夜」、「曙光」、「黄昏」の寓意像によって飾られている。室内は廟墓らしく暗い。その中でミケランジェロの男女の裸体像画が妖しく息づいている。私達は途中別のところへ立ち寄っていたため、昼過ぎに入場しようとしたが、あいにく午前中で終了とかで見学できなかった。本当に残念な想いだった。日によってはこのようなことがあるらしく、事前に良くチェックしておく必要がある。
アカデミア美術館
アルノ川南岸
ミケランジェロ広場からの展望
ミケランジェロ広場はアルノ川の南岸、フィレンツェの南東の小高い丘にある。ヴェッキオ橋から少し離れるが、ここまで来れば、フィレンツェでも最高の素晴らしい景観を望むことができる。ドゥオモ、ジョットの鐘楼、ヴェッキオ橋などが夕日に染まるころの眺望が特に印象的だとのことだが、私達は日程から、朝一番に訪れた。夕日とは異なり、朝日に照らされた町も美しかった。
アルノ川
ヴェッキオ橋、ウフィツィ美術館2階から撮影
ヴェッキオ橋、両側に商店がある
ヴェッキオ橋はアルノ川に架かる橋の中でも最も古く有名。構造は二層造り。ヴェッキオ(古い)という名の通り、橋の上に店が出るという中世の橋の形態を未だに残しており、宝石、貴金属を中心としたみやげ品店がびっしりと軒を連ねる。
ビッティ宮殿
ピッティ宮殿は、豪商ルッカ・ピッティがライバルであるメディチ家の向こうを張ってフィレンツェ最大の邸宅を目指して建てたもので、15世紀に完成。堂々たる規模をもち、ピッティ家が没落した後1560年からはメディチ家がここを使うようになった。宮殿内部には、パラティナ画廊、
記念の間、銀器美術館、近代美術館、磁器博物館がある。
また、宮殿に付属して広大なボーボリ庭園がある。私達はここを訪れたのが夕刻となってしまい、結局どこにも入場できず、ギフトショップでポストカードを購入するのみになってしまった。