1.病名 粉瘤、別名*表皮嚢腫、アテロウム(独)

2.入院治療 H29('17)7.27~29 詳細後記

3.病院 荻窪病院 杉並区今川3丁目(自宅からタクシー15分、バス20分)
     現在「急性心筋梗塞」で治療中の病院

4.入院、治療に至る経緯
H29.6.23(金) 夜、風呂上がり右背中に“かゆみ”あり、かゆみ止めの薬塗布。

24(土) 朝、パジャマ、下着に血液付着、消毒の上バンドエイド貼付。
     夕、風呂の後しこりの周辺圧迫すると、血液の付いたどろっとした粥状の塊が飛び出す。

25(日) 前日同様どろどろの血液付着物排出。5年ほど昔、同じ場所から脂肪の塊、棒状のチーズのようなものが出た事を思い出す。

26(月) 変わらず。消毒の上バンドエイドを貼る。

27(火) 練馬区の定期検診を申し込んでおり本日受診。ついでに、上記症状を話し診察の結果「粉瘤」とのことで、皮膚科の受診を指示された。今後の化膿防止のため抗生物質4日間の調剤あり。

28(水) 皮膚科・須澤クリニック受診。粉瘤症との診断。現在「急性心筋梗塞」のため血液さらさらなどの薬服用中のため、治療中の「荻窪病院」での受診・治療を奨められる。目下服薬中の抗生物質の効果をみるため再度5日間継続、これを飲み終えてから最終判断することとなった。

H29.7.1(土) 抗生物質本日昼で終了、明日は日曜日のため本日皮膚科・須澤クリニック受診。これまでと症状変わらず、手術するのがベターとの判断。放置すればしこりは拡大し長期の治療が必用となる。血液さらさら薬使用中のため手術には慎重さが要求される。心筋梗塞で治療中の「荻窪病院」での手術が適切なので紹介状を書きます、とのこと。

7.4(火) 荻窪病院・皮膚科受診。布袋医師の診断、「粉瘤」。本日CT撮影、7.14「急性心筋梗塞」定期受診日に超音波撮影し、担当医の渡会先生と手術の打ち合わせを行う。毎週木曜日が手術日のため早ければ7.20に実施したい。この場合問題がなければ22(土)退院可能、ただし、出血その他で問題が発生すれば翌週24(月)まで延長となるかもしれない。

7.14(金) 皮膚科受診(布袋医師)。診断の結果7/27(木)入院、手術に決定。現状では変化は無いが、当日までに変化が生じた場合は直接連絡するよう指示あり。治療中の心筋梗塞担当医師・渡会先生からも既に連絡が入っており、今後とも相談しながら適切な処置をする、との心強い話あり安心する。
本日の検査・・患部の超音波、血液検査(手術時に備え肝炎ウィルスなどの感染症に関するもの)

H29.7.27(木)~29(土) 入院・手術
a.当初30分程度で終了する手術が、予想外に手間取り70分も要した。嚢ごと取り出す嚢腫(分泌物が貯留し嚢胞状の腫瘍)が潰れており分散していたため、時間を要したらしい。それでも嚢の一部は取り出せなかったらしい。発症当初、素人判断から患部を圧迫し血混じりの粥状のものを数回押し出したが、これがダメだったらしい。結果として嚢を潰し炎症を拡大することとなった。診断時の医師の話、net情報でも“押し出してはいけない”と明記あり。後の祭りとなった。

b.手術台の上でうつ伏せ状態での70分は大変疲れた。切開部周辺の部分麻酔のため「嚢が見当たらない・・・」と言う医師の声と、背中を切り拓いて内部を探すためのメスの動きがよく感じられた。予想外の手術時間のため痛みを感じ、途中2回麻酔を注射した。

c.真皮(内部)は自動的に溶解する糸で縫合、表皮(一番外側)は5針縫合、1週間後に抜歯の予定。

d.縫合した真皮の下層部に血腫(内出血の結果、血液が一局所に留まること)の恐れあり、防止のため縫合部の上に厚手のガーゼを重ね強く圧迫する。一見して右背中に大きな瘤が出来た様子。

e.切開部周辺は内出血しており、多くの紫斑が生じ一部はまるで出血したように赤黒い大きな斑点が生じている。いずれも時間の経過とともに皮膚内に吸収され消滅するらしい。

f.就寝時、背中の瘤状包帯が痛むため“痛み止め”を服用し、極力横向けに体位を保った結果予想外に痛みを感ぜず安眠できた。

g.縫合痕の水による清拭、ガーゼで保護し経過観察することとなった。お陰で順調に回復し最短の3日間で無事退院となった。「心筋梗塞」による血液サラサラ薬の服用が無ければ日帰りの外来手術でもOKだったのだが・・・。1週間後の8/3抜糸予定。

h.支払費用
手術名・皮下腫瘍摘出手術 長径3㎝未満
(1) 事前検査 荻窪病院(負担割合30%)
H29.7.4 外来診察、CT検査 5,920円
H29.7.14 表皮超音波検査   6,710円
(2) 入院・手術 
H29.7.29 退院時支払合計 36,970円(内手術代34,810円 食事代2,160円)
総合計 49,600円    

今回は6人用大部屋のため差額ベット料ナシ。過去の入院・手術時(声帯ポリープ、直腸ガン、心筋梗塞)はいずれも個室のため差額ベット料が多額だったが、さすがに今回は安く済んだ。それにしても、差額ベット料は高い。今回の体験で分かったが、大部屋も初日は些か落ち着かなかったが慣れてくれば大して気にならないかも・・・。尤も、急病、重病の場合は別だが・・・。後期高齢者の3割負担は高い。長期にわたる治療薬代金も馬鹿にならない。大部屋で我慢しなくてはならないかも・・・。肝心なのは入院しないよう平素の健康管理が一番なのだが・・・。

H29.8.3(木)
手術後最初の診察。切開痕は順調に回復中、抜糸完了。縫合口保護のためテープを二重に貼ってあるが1~2週間後剥がし、紙テープのみで良い。シャワーはそのままの状態でOK。1ケ月後の状態でテープ貼付の中止を検討する由。次回診察9/8(金)内科受診時に合わせて行う。

H29.8.10(木)
抜糸後1週間経過。手術痕は順調に回復中。ただし、瘡蓋ありテープそのものは取り外せないため従来の二重テープから紙テープのみに切り替えた。このテープは病院指定のサージカルテープ(不織布)で院内の売店で購入。これがなかなかの優れもので毎夕のシャワーでも絶対にはがれない。通気性に優れ傷跡の保護に最適な代物。当分これのみで様子をみる。

H29.8.13(日)
夕刻のシャワーの後テープを張り替えると、縫合痕の瘡蓋が全部取れた。周辺の内出血も完全吸収されキレイな肌が回復した。引き続きテープの張替のみで経過を見る事とする。

H29.9.8(金)
抜糸後1ケ月経過の診察。手術痕も順調に回復中。本日で治療完了。保護テープは終了してもよいが理想的にはあと1ケ月程度継続がベターとの事。今後何か問題が発生すれば架電の上来院されたし、との事。

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