古くから避暑地として栄えてきた軽井沢。その華やかな歴史と古き良き伝統は、今もなお息づいている。
中山道の宿場町だった軽井沢の、華やかな歴史の始まりは、1886年(明治19)イギリス人宣教師A・C・ショーが伝道の旅の途中に立ち寄り、自然の素晴らしさに感激したのがきっかけだ。その美しく清澄な気候が、ショーの故国スコットランドと通ずるものがあるという評判を聞きつけ、友人の宣教師たちが次々と別荘を建て始めた。そして、1893年(明治26)には日本人所有の別荘も建てられ、メインストリートにはベーカリー、写真館などもできて賑わいを増し、現在の軽井沢の雰囲気が醸成されていった。その後は貸別荘やホテルが営業を始め、さらに大正の初期には、それまで旧軽井沢中心であった別荘地が、南へ西へと拡大し、今では日本を代表する避暑地として人気を集めている。
3月〜5月
こぶしの花が咲き、カラマツは芽吹き、やわらかな日差しと新緑
に包まれた高原で、植物や小鳥たちの歌声が聞こえる。標高の高いところにしかいない5月エゾハルゼミも緑の深まりとともに鳴き始める。
6月〜8月
落葉松の緑が深みを増し、カッコウの声がこだまし、野山の山つつじが満開になったころ別荘、出張店が一斉に開き旧軽井沢商店街も賑わい大自然の涼風の中、テニス、ゴルフ、サイクリングなどのスポーツが盛んとなる。軽井沢が一番輝くシーズンだ。
9月〜11月
空は青く高く抜け目に染みるような鮮やかな紅葉が心を奪う。はらはらと舞い落ちる木の葉を踏みしめ歩いたり、秋風の吹くテニスコートで白球を追うのは楽しい。
12月〜2月
美しく雪化粧した浅間山、まばゆいばかりの銀世界の中で、スキーゲレンデや、スケートリンクに色とりどりのウェアーが舞う。窓ガラス一面に咲いた氷の花が輝き、山々をおおう霧氷はクリスタルガラスのように美しく、人々を夢の世界へ誘う。
四季のこよみ
定年後、新緑が一番輝く「若葉祭り」の5月中旬から1週間、毎年滞在している。ゴールデンウイークの喧騒も終り、最も賑う夏本番を前に一時の静寂を取り戻すこの若葉の季節が素晴らしい。軽井沢の良さは、ここを拠点にして長野、群馬(草津方面)へと足が伸ばせることだ。
一昨年(2003)は病気のため滞在できなかったが、今年(2005)で5回目の滞在となり、この間訪れたところを中心にHPに纏めてみました。


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三笠通り、カラマツ並木
旧三笠ホテル近くのカラマツ並木
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